House【土地の形状で建てられる家も変わる?】

私たちが設計する住宅においては当然変ってきます。といっても変わるのが正解だと私は思います。

 

 
規格住宅のように、ある程度間取りが決まったお家を販売しているメーカーはたくさんいます。

そういったところはコストも抑え気味で土地のサポートまでしてくれる。

逆を言えば自社の住宅が建つところを選んで土地を抑え販売しているとも言えます。

これがダメなわけではありません。

むしろ規格住宅なので当然万人が好む間取りが取り入れられ、それが確実に建つ土地とセットで、しかも安く買えるのですから、ご自身の求めるものとマッチしたならベストな選択かと思います。

 

 

一方で、私たちが手掛ける住宅は注文住宅といって、毎回0からの設計が行われます。
土地も私たちが提供するというよりは、お客様自身で選ばれた土地に設計をしていくので、ベースとなる敷地から情報を拾い計画に活かします。

リビングから見たい景色はこっちだな。この道路からは視線を隠したいな。ここから入る光を取り入れたいとか、敷地が100個あれば100通りのプランになります。

お客様によっては、今までの施工事例を見てくださり、同じ雰囲気を求める方もいらっしゃいます。
大変喜ばしいことで、そのニュアンスを取り入れて計画を進めますが、やはり全く同じとはいきません。

というよりはせっかく手に入れた敷地が輝く設計をお勧めしたいです。

中には敷地よりもイメージする住宅の形状が先行する方もいらっしゃいます。
もちろん有りだと思います。それが実現する土地選びをするのもひとつの手ですよね。

 

 

日本の生活環境では、定住先として市街地の住宅地を選ばれる方が多くいらっしゃいます。
そうなると周りに建つ建物や道路の影響を受けないわけにはいきませんので、0からの設計でより暮らしやすいお家が作れることはメリットが大きいですね。

参考にしてみてください。

 

 

この記事を書いた人

竹内恵一
竹内恵一空間デザイナー
1987年生まれ|2級建築士・東京にてショップデザイン専攻
地元長野に戻ってからはグラフィックを扱う企業へ就職するも、空間デザインの世界が諦めきれず、数年後には起業を果たしBlackPepper LLPを設立。軽井沢の別荘建築で現場の経験も積みながら、デザイナーとしての道へと本格的に歩みを進める。2017年6月には株式会社BlackPepperを設立。同社取締役デザイナーとして、主に住宅・店舗設計を手がけている。

一見、住宅と店舗ではかけ離れているような分野だと思えるが、考え方や求められていることが違う分、別視点からの柔軟な発想を両デザインに落とし込むことができている。今もなお両立しているこのスタイルは妥協のない空間づくりへの姿勢の表れであり、今後も理想を描き続けるための核とも言えるだろう。