House【家の中にアリが歩いとる。】

今日はシロアリではなくクロアリのお話です。
家の中で黒蟻を発見するとびっくりしてしまいますよね。ちょうど6月の気温が上がってきた時期や梅雨にかけて黒アリの活動は活発になります。

 

 

まず黒アリの侵入経路としてはサッシの隙間などが代表的です。

それ以外にも隙間があればどこでも侵入できます。

ほとんどの場合は地表をつたい、基礎を登りサッシの隙間などから侵入するので、対策としては基礎の周りに市販の薬剤(数千円程度のもの)を散布し家に近寄らせないという方法をとります。

プロに依頼することもできますが、基本的には同じ方法となるのでお客様自身で定期的に薬剤散布をしていただく方がコストがかかりません。

 

 

黒アリがすでに家に入っていた場合、特性上湿った環境を好むので、脱衣室・洗面所で発見されることが多いようです。

また、家の中に入ったアリは餌場を探し回り活発に移動をしているので、他の場所に移動するケースもありえます。

上記の方法以外にも即効性は低いですが、防虫剤となる餌を巣に持って帰らせて撃退する方法もありますので試してみてもいいかもしれません。

家屋に被害をもたらさない黒アリであっても、人を噛んだり、単純に気持ちが悪いので防げるところはしっかり防いでおきましょう。

そして、黒アリの侵入経路はよく観察していると見つかるケースがありますので、発見したら餌タイプの薬剤で巣ごと撃退するのがよいと思います。

 

 

黒アリが見つかる家ではシロアリがいる可能性があると疑われることがあります。

確かにシロアリは黒アリの餌となるので嘘ではありません。

通常の家であればシロアリの被害も疑い業者にみてもらっても良いかもしれません。

弊社で新築を作られたお客様にはシロアリの被害を継続的に防げるよう、基礎の回りをぐるりと囲んで専用のチューブを埋め込み土中に薬剤の注入を行います。

5年保証もついているので、保証が切れる頃また薬剤注入をしていただくことで長期に渡りシロアリを寄せつけません。

しかしこの薬剤はシロアリのみに有効なものなので、残念ながら黒アリや他の害虫には効果がありません。
でも黒アリが見つかったからといって慌てる必要はなくなりますね。

 

 

別荘地など周りが木で囲まれ森に近い環境は、人間にとって心地のよい環境ですが虫にとっても居心地がよい場所です。

虫を家に侵入させないためには色々と工夫が必要となります。

以上

この記事を書いた人

竹内恵一
竹内恵一空間デザイナー
1987年生まれ|2級建築士・東京にてショップデザイン専攻
地元長野に戻ってからはグラフィックを扱う企業へ就職するも、空間デザインの世界が諦めきれず、数年後には起業を果たしBlackPepper LLPを設立。軽井沢の別荘建築で現場の経験も積みながら、デザイナーとしての道へと本格的に歩みを進める。2017年6月には株式会社BlackPepperを設立。同社取締役デザイナーとして、主に住宅・店舗設計を手がけている。

一見、住宅と店舗ではかけ離れているような分野だと思えるが、考え方や求められていることが違う分、別視点からの柔軟な発想を両デザインに落とし込むことができている。今もなお両立しているこのスタイルは妥協のない空間づくりへの姿勢の表れであり、今後も理想を描き続けるための核とも言えるだろう。