House【湿度次第で体感温度はこう変わる!】
「湿度」は、私たちが肌で感じる「温度」に意外と大きな影響を与えています。
特にエアコンの設定温度との関係を知ると、思わず「なるほど~」と感じるはず。
今回は、夏と冬それぞれのシーズンにおける湿度の影響を、わかりやすくお伝えします。
●湿度がもたらす体感温度の違い
湿度が高いと、同じ温度でも暑いと感じたりします。これは汗が蒸発しにくく、体温調整がうまくいかないため。
特に夏、エアコンの設定温度を27℃にしていても、湿度が高ければ蒸し暑さが増して、実際の温度よりも暑く感じてしまいます。
逆に、冬は湿度が低くなるため、エアコンで部屋を暖めても寒く感じることがありますよね。例えば設定温度が20℃でも湿度が30%だと、皮膚から水分が気化して身体から熱を奪いやすくなるのです。この違い、意外と体感的には大きいものです。
●夏のエアコン設定と湿度
夏、エアコンの設定温度は27℃ぐらいで快適かと思いがちですが、湿度が60%以上になると、実際の温度よりも暑さが倍増します。
そこで登場するのが「除湿機能」。温度を下げすぎなくても湿度を調整することで、快適さを保つことができるんです。目安として、湿度は50%前後が理想的。これで温度も湿度もバランスよく保たれ、より過ごしやすくなるでしょう。
●冬のエアコン設定と湿度
冬は湿度がぐっと低くなるので、エアコンの暖房を使っていてもなかなか暖かく感じないことがあります。特に湿度が40%を下回ると、20℃設定でも寒いと感じるかもしれません。
寒さを和らげるためには、設定温度を上げるよりも湿度を十分に保つことが重要。加湿器を使ったり、植物によって自然に湿度を上げることも有効です。
夏季と同様、湿度は50%くらいが適切です。エアコンの温度設定は20℃〜22℃を目安に調整すると快適に過ごせるでしょう。
湿度が適切に保たれることで乾燥感も減り、お肌にも優しい環境になりますよ。
●まとめ
湿度は体感温度に大きな影響を与えていることがお分かりいただけたかと思います。
温度だけでなく季節ごとの湿度にも気を配り、除湿と加湿を賢く活用してより快適な空間で過ごしましょう。
この記事を書いた人
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父が現場監督、母が設計士、兄が大工という生粋の建築一家で育つ。その影響もあってか、幼少の頃のお絵描きと言えば住宅の平面図や空間パースを描いていたという。高校在学時にはインテリアコーディネーターを最年少取得年齢の17歳で合格する。
将来は機能美とデザイン性が共存する、人々の記憶に残るような住宅を手がける設計士を目指している。
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