House【住宅の虫対策は建てる前が重要!?設計段階から考える効果的な防虫とは?】

暑い季節が近づくと、蚊やハエといった厄介な虫たちの活動が盛んになってきますよね。これらの虫はただ煩わしいだけでなく、健康にも悪影響を及ぼすことがあります。

そこで今回は、マイホームを建てる前からできる防虫対策についてご紹介しましょう。

 

 

①住宅設計段階での対策

窓やドアなどの開口部は、虫の侵入を防ぐためにとても大切なポイントです。

高品質で気密性の高い窓やドアを選定し、隙間からの虫の侵入を防ぎましょう。

頻繁に開け閉めする場所には、網戸を標準装備することをおすすめしています。
また、床下や屋根裏など普段見えない部分の隙間もしっかりと密閉することが重要です。

シーリング材や断熱材を効果的に使って、侵入経路となる隙間を無くしましょう。

 

 

多くの虫は、高湿度な環境を好むそうです。

そのため、計画的な換気により家全体の空気の流れを良くし、湿気を抑えることで虫の発生を抑制できますよ。

風通しの良い間取りを採用し、換気口には必ず細かなメッシュのフィルターを取り付けましょう。

実は、建築素材や家具そのものに防虫効果を付与することも可能なんです。
例えば、虫が寄り付きにくくなる塗料を使用することで、建物全体の防虫性を高めることができます。ヒノキやヒバ、クスノキなどの木材には「フィトンチッド」と呼ばれる防虫・抗菌作用のある芳香成分が含まれているため、建材や家具に取り入れることで、より防虫効果が期待できるでしょう。

 

 

②外構面での対策

庭や敷地内の水たまりは、ボウフラやユスリカ、蚊などにとって絶好の繁殖地となります。

設計段階から水はけを良くするための排水計画をしっかりと行い、雨水を効率的に排出できるようにしましょう。
雨樋の設置や、必要に応じて排水溝を設けることで、水たまりができにくいお庭になります。

 

 

外構からできる対策として、虫除け効果のある植物を積極的に取り入れることで虫の侵入を抑えることも可能です。

具体的には、レモングラスやミント、ラベンダー等が特に防虫性に優れていると言われています。

建築後であっても、これらの植物を窓辺や玄関周りに配置することで自然な防虫バリアを作ってくれますよ。

 

 

以上の対策を計画的に取り入れることで、虫の侵入を防ぎ、快適で健康的な住環境を実現できるでしょう。

住宅の新築やリノベーションを考えている方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。

 

この記事を書いた人

庄村光央
庄村光央インテリアコーディネーター
父が現場監督、母が設計士、兄が大工という生粋の建築一家で育つ。その影響もあってか、幼少の頃のお絵描きと言えば住宅の平面図や空間パースを描いていたという。高校在学時にはインテリアコーディネーターを最年少取得年齢の17歳で合格する。
将来は機能美とデザイン性が共存する、人々の記憶に残るような住宅を手がける設計士を目指している。