House【屋根の中はスカスカ…!?住宅建築の常識】

「屋根」と聞くと、雨風をしのぐため建物を覆うもの、というイメージですよね。私も最近までそう思っていました。

でも実は、屋根の中で「通気」をしているんです!
屋根に通気層(隙間)なんてあったら、逆に雨が入ってきそう…と思いませんか?
今日は、この「屋根通気」の意外な役割と方法について、少し掘り下げてご紹介します。

 

 

・屋根通気の役割とは?
建築業界では当たり前のように語られる屋根通気ですが、一般の方にはあまり馴染みがないかもしれません。

でも実は、屋根断熱をしている建物の快適性や耐久性を保つうえでとても重要なポイントなんです。
屋根内部に通気層を設けて空気を流すことで、湿気を外へ逃がし、木材や断熱材を守る役割を果たしています。
もし通気が不十分だと、湿気がこもって木材が腐ったり、断熱材が濡れて性能が落ちたりしてしまうことも。

その結果、せっかく断熱しても効果が半減してしまいます。見えない部分だからこそ、きちんとした対策が必要なんですね。

 

 

・屋根通気の方法
屋根通気の取り方は、屋根の形状や断熱方法によって変わります。

たとえば…
充填断熱工法:垂木の間に断熱材と通気層を設けたり、垂木の下に断熱層を配置して、垂木層をそ 

のまま通気層として活用する方法があります。
外張り断熱工法:垂木の上に断熱材を敷き、その上に通気層を設ける方法が一般的です。この方法で 

は、断熱材の上で空気がしっかり流れ、湿気がたまりにくくなります。

また、寄棟屋根のように隅棟で通気が止まりやすい屋根の場合は、隙間を設けたり、専用の換気材を使用して空気の流れを確保する工夫がされています。

 

・天井断熱の場合は?
ちなみに、天井断熱を採用している住宅では、屋根通気の代わりに小屋裏に換気部材を設けて通気を確保します。

この方法は屋根通気とは少し異なりますが、同じく湿気対策としてとても重要なポイントです。

 

 

・通気は屋根だけじゃない!
住宅では、屋根や小屋裏だけでなく、壁や基礎部分にも通気層が設けられています。

つまり、家全体で湿気を逃がすための空気の通り道が確保されているんです。
こうした仕組みのおかげで、建物の快適性や耐久性が守られていたんですね。知れば知るほど家って奥深いです。

 

このように「通気」は建物を快適に長持ちさせるための欠かせない要素です。
これから家を建てる予定の方や、リフォームを検討している方は、ぜひ通気の仕組みにも注目してみてくださいね!

 

この記事を書いた人

BlackPepper Inc.
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