House【部屋がきれいな人】

 

「部屋がきれいな人」といっても、今回はお掃除の話してではありません。

引越した時はものが少なくてキレイなお部屋も、何年か経つとゴチャゴチャしてしまった経験はありませんか。

 

 

空間デザイナーとして、インテリアをキレイに保つ秘訣を考えてみました。

お掃除はしっかりされているのに、生活感の溢れかえったお家に住む方にはある特徴があります。

 

とにかく物が多い!

 

ですが!!

 

じつはそのことよりも置いてあるインテリアの方向性が統一化されていないことにあります。

生活をしていると物が増えていくのは仕方がありません。

インテリアショップなどに行って、気に入ったものをすぐに買ってしまう方は要注意です。

 

それでは気に入った家具や小物を見つけた時にどうすればいいか。

僕がいつもやっていることは、「目の前の商品ばかり見ない」こと。

商品を見ているその空間は、自分のお部屋ではなくお店の中です。

 

一度 目を瞑って自分のお部屋を想像してください。

この家具が自分の部屋にやってきたときに、どこに置かれどう見えるか?

目線を引いてイメージします。

 

商品にフォーカスしすぎるとこの工程忘れてしまうのです。

そうすると、サイズが合ってない!とか派手すぎた!とか、せっかく買ってきたものがその空間をゴチャゴチャさせるだけの存在になってしまいます。

 

僕の場合はその場で購入なんてことは珍しくて、気に入ったものがあれば自分の家に帰って部屋を見ながら悩みます。

その商品の感覚が薄れてしまったらまたお店に行ったり、ネットで画像を見ながらただただこの工程を繰り返します。

空間に合わないと判断したら、どんなに気に入ったものでも、たとえセールになっていようと手は出しません。

 

だから未だに、弊社の事務所には時計がないのです。w

そして我が家には最近までフォークがなかったのです。ww

 

ベストマッチするものを見つけるまではとにかく我慢。

なんてのんきに構えていたせいで、しびれをきらした妻が僕に内緒で買ったフォークが引き出しから出てくるなんてことも…

 

 

ポルトガルを代表するCutipolから

 

日本を代表するニトリへ

 

 

ここで知ることになります。デザイナーである前に、人としてフォークがあるありがたみを…

でも結局そうやって気に入ったものに出会えた時はそれをずっと大切にするし、

その空間を構成する重要な役割となるわけです。

 

インテリアの方向性はご家族でよく話し合ってから計画的に<(_ _)>

皆さんも、是非やってみてください。

この記事を書いた人

竹内恵一
竹内恵一空間デザイナー
1987年生まれ|2級建築士・東京にてショップデザイン専攻
地元長野に戻ってからはグラフィックを扱う企業へ就職するも、空間デザインの世界が諦めきれず、数年後には起業を果たしBlackPepper LLPを設立。軽井沢の別荘建築で現場の経験も積みながら、デザイナーとしての道へと本格的に歩みを進める。2017年6月には株式会社BlackPepperを設立。同社取締役デザイナーとして、主に住宅・店舗設計を手がけている。

一見、住宅と店舗ではかけ離れているような分野だと思えるが、考え方や求められていることが違う分、別視点からの柔軟な発想を両デザインに落とし込むことができている。今もなお両立しているこのスタイルは妥協のない空間づくりへの姿勢の表れであり、今後も理想を描き続けるための核とも言えるだろう。