Shop【コーヒーショップ】

店舗づくりの数ある問題に対して、デザインに関わるプロの視点からアドバイスをしていくシリーズ。

物販・サービス・飲食などの店舗の開業を目指す方に向け、店舗デザインの考え方をFAQ形式で回答していきます。

 

今回のお題は…『狭小カフェの店内のデザイン』について

 

 

【Question】

 

夫と2人で小さなコーヒーショップを開業します。

テイクアウトに加え、少しのイートインスペースも設けたいです。

物件の広さはどれくらい必要か、また、店内スペースを効率よくする内装の工夫はありますか?

 

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【Answer】

 

テイクアウトとイートインスペースを兼ねた店舗となると、設備にもよりますが 8坪 は必要だと思います。

10坪 あれば、工夫次第で窮屈になりすぎず快適に過ごせるでしょう。

 

狭い店内でのイートインスペースはカウンター式が最適です。

レジやコーヒーマシン、お店のディスプレイ等も、カウンターの形状によってはスペースを無駄にせず効率的に配置することが可能となります。

 

 

折りたたみ式のテーブル/椅子や収納付きのベンチ等、多機能な家具を採用することも空間効率の向上につながります。

 

面積に制限がある中で空間に開放感を感じさせるには、明るい照明や大きな窓を設置するのが効果的です。

内装は白や明るい色を基調にデザインしていくとよいでしょう。

棚をウォールシェルフにしたり、天井から吊るす形式のディスプレイは床を広く見せられる上、空間のアクセントにもなります。

 

  

モバイルオーダーシステムは、スムーズな注文によりオーダーカウンターや待機スペースの削減にもなりますので、省スペース化を図る飲食店経営の際には検討してみてもよいでしょう。

 

 

この記事を書いた人

庄村光央
庄村光央インテリアコーディネーター
父が現場監督、母が設計士、兄が大工という生粋の建築一家で育つ。その影響もあってか、幼少の頃のお絵描きと言えば住宅の平面図や空間パースを描いていたという。高校在学時にはインテリアコーディネーターを最年少取得年齢の17歳で合格する。
将来は機能美とデザイン性が共存する、人々の記憶に残るような住宅を手がける設計士を目指している。