Shop【屋内ゴルフ場】

店舗づくりの数ある問題に対して、デザインに関わるプロの視点からアドバイスをしていくシリーズ。

物販・サービス・飲食などの店舗の開業を目指す方に向け、店舗デザインの考え方をFAQ形式で回答していきます。

 

今回のお題は…『屋内ゴルフ施設の開業』について

 

 

【Question】

屋内ゴルフ場をつくるにあたり、設計・設備などの注意点、特に費用の目安があれば教えてください。

 

—————————-

 

【Answer】

屋内ゴルフ場開業のためにシミュレーション設備の導入をお考えであれば、まずはスペースの確保が必要です。

1ブースのスペースは片打ち対応の打席で幅約3.5m程度、奥行きはスクリーンから打席まで約2.8m程度、高さは約3m程度は必要になるかと思います。

また、両打ち対応になりますと幅約4.7m程度が必要となります。
(メーカーや仕様によって寸法は異なりますので、あくまで参考程度としてご理解ください。)

まずはこの程度のスペースの確保をして設計していきましょう。

 

シミュレーション設備では専用のプロジェクターで投影するため、コンセントやLANケーブルといった電気関係の配線が多数必要になります。

施工の際にはシミュレーションメーカーから必要な配線種類や本数について明確な指示をもらい、施工業者に的確に伝えることが大切です。

 

 

費用の目安については、こちらでお答えすることが難しいです。
なぜなら、メーカーやグレードや機能によって価格は大きく異なるからです。

あるいは、自動ティーアップをつけたいなどの希望があればティーアップの機械を床下に仕込む必要が出てくるので床組みをするなどの付帯工事も発生するかもしれません。

希望の設備機器がいくらぐらいするのか費用感を掴むためにも、まずはゴルフシミュレーションの専門業者に相談することをお勧めいたします。

 

 

この記事を書いた人

柴田勇介
柴田勇介2級建築士
関東学院大学の人間環境デザイン学科を卒業後、都内のゼネコン会社で5年間施工管理に従事。地元の長野に戻ってからは設計へとキャリアを移し、公共・社寺など幅広い経験を積む。
兼ねてから設計の道を目指していたこともあり、図面から読み解く情報量の多さと着眼点は、現場を経験してきた者ならではの武器ともいえる。