Shop 【喫煙スペース】

店舗づくりの数ある問題に対して、デザインに関わるプロの視点からアドバイスをしていくシリーズ。

物販・サービス・飲食などの店舗の開業を目指す方に向け、店舗デザインの考え方をFAQ形式で回答していきます。

 

 

今回のお題は…『喫煙スペース設置についてのレイアウトや注意点』について

 

【Question】

 

喫煙者のお客様も取込みたいので分煙予定です。

内装やレイアウトについて注意すべき項目はありますか。

 

—————————

 

【Answer】

 

分煙を取り入れた計画をする際には、喫煙スペースを入り口から遠いお店の奥に配置してみてはどうでしょうか。

入り口に近い範囲を禁煙区域とし喫煙スペースを奥に計画することでタバコを吸わない人がなるべく喫煙の空気感を感じることなくお店を利用することが可能になります。

例えば、入り口付近に喫煙ブースが設けられている事例も多く目にしますが、タバコを苦手としている人からすればあまり良い印象は受けませんし、お店全体の雰囲気作りにも影響する可能性があります。このことから必要な人のみが限定的に利用するスペースは奥に配置するのが良いかと思います。

 

 

また、喫煙スペースは汚れや匂いについても配慮が必要です。

内装材によっては匂いや汚れが染み込んでしまい、その蓄積によって喫煙スペースの独特の雰囲気が出てしまいます。

少しでもクリーンなイメージとするためにも、匂いや汚れが染み込みにくい内装材の選定や空調計画をしてみてはいかがでしょうか。

この記事を書いた人

柴田勇介
柴田勇介2級建築士
関東学院大学の人間環境デザイン学科を卒業後、都内のゼネコン会社で5年間施工管理に従事。地元の長野に戻ってからは設計へとキャリアを移し、公共・社寺など幅広い経験を積む。
兼ねてから設計の道を目指していたこともあり、図面から読み解く情報量の多さと着眼点は、現場を経験してきた者ならではの武器ともいえる。