Shop【木の雰囲気の内装】

店舗づくりの数ある問題に対して、デザインに関わるプロの視点からアドバイスをしていくシリーズ。

物販・サービス・飲食などの店舗の開業を目指す方に向け、店舗デザインの考え方をFAQ形式で回答していきます。

 

 

今回のお題は…『無垢材を用いるのと集成材を用いるのとではどのような違いがでるのか』について

 

【Question】

 

店舗の内装を木の雰囲気にしたいと思っています。

無垢材を用いるのと集成材を用いるのとではどのような違いがでますか?

 

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【Answer】

 

無垢材は一枚の大きな木から切り出されたもので、木目や質感に高級感があるのが特徴です。

その希少性や木材の加工に手間がかかることから、集成材に比べて価格も上がります。

ただし、気温や湿度の変化に敏感であるため、反りや割れには注意が必要です。

 

※集成材
※無垢材

 

一方、集成材は均一な構造により安定性が高く、湿度の変化にも強い特長があります。

反りや割れも少なく、無垢材より製造が容易なため低コストで入手できます。

また、小さな板を積み重ねて作られているため、必要に応じてさまざまなサイズに加工できるという特徴もあります。

 

※無垢材

 

外見の印象の違いとしては、天然の木目や色合いの美しさが強調される無垢材であれば、その存在感だけで高級感のある佇まいが演出できるのに対し、集成材は積層面の主張が激しく少々チープな印象になることがあります。

店舗の内装に利用する際にはこれらの特性を考慮し、デザインや予算に合わせて最適な材料を選定しましょう。

 

この記事を書いた人

庄村光央
庄村光央インテリアコーディネーター
父が現場監督、母が設計士、兄が大工という生粋の建築一家で育つ。その影響もあってか、幼少の頃のお絵描きと言えば住宅の平面図や空間パースを描いていたという。高校在学時にはインテリアコーディネーターを最年少取得年齢の17歳で合格する。
将来は機能美とデザイン性が共存する、人々の記憶に残るような住宅を手がける設計士を目指している。